出勤の際、いつも見かける親子がいます。ある飲食店チェーンの駐車場で毎朝バッティングの練習をしています。お父さんがバドミントンの羽根を投げ、小学生でしょうか、男の子が打つ。お父さんはスーツ姿。出勤前の親子のふれあいの時間なのでしょう。雪のちらつく寒ーい冬の朝も練習していました。
時々その駐車場を通る時間がずれたりで見ない日などは、あら残念、なんて思ったりもします。
見ている限りは一生懸命取り組む息子と、それを全力で支える父親、というように思えますが、ひょっとしたら 実際のところ、嫌がる子どもにお父さんが無理やり練習させているのかもしれません。あるいは、こんなことやっても無駄なのによくやるよウチの子は、なんていう風にお父さんはあきれているのかもしれません。
本当のところはわかりませんが、ともかく毎日見ているうちに、いつの間にか応援しちゃっている自分がいます。見かけないと何となく不安な気持ちになります。
校区的にどこの小学校かの予想はつくけれど遠目なので顔もわからないし、どこのチームなのかも、名前も知らない親子です。その親子は毎朝私に見られていることも知らないでしょうし、こちらが誰かなんてことも知らないでしょう。いつ試合があって、その試合で朝の練習の成果が出たのかどうかなんかも知る由もありません。数年後に龍谷に入ってきて、あるいは甲子園で有名な選手になっても、「あの子だ!!」とか「あの人だ!!」なんて思うことも決してないでしょう。
そんな親子なのですがなんとなく応援しちゃっています。
頑張れ少年!がんばれお父さん!!と。
よしよし今日もやってるな、なんて思いながらそこを歩き去り、心の中でエールを送りつつ学校へ向かいます。
学校につくと朝練の生徒たちがいます。朝から元気に挨拶してくれます。こちらは日頃から関わりのある生徒。この子たちからも元気をもらえます。
さぁ今日も頑張ろう、そして君たちも今を全力で過ごせ、って。
さてその、朝の数十秒の接点(一方的な)しかない親子、その姿を見せてくれることで、朝、その姿を見かけることで、なんとなく勇気や希望、元気をもらっているような気がします。努力することは、自分にだけではなく周囲にまで何かしらの影響を与えているんだな、なんてことを考えたりもします。
家には君たちを支えてくれる家族がいて、この龍谷には君たちの活動を支え、応援してくれるたくさんの仲間がいる。
それこそ、数えきれないほどの恩恵があって今ここにいる。
そして今ここでは、やれる限り、全力で、一生懸命でなきゃだめだ。
龍谷の学園モットー「生かされて生きる」とはそういうことなんだと思う。
なんといい言葉なのだろう。
そして
「 暖かい太陽の光が 万物を育むように
情熱があなたのすべてと あなたのまわりを育む 」

これが令和一つ目の本校法語。
情熱は自己のみならず、同時に、周りの人間の成長をも促す。
よし来た新元号。
行こうぜ、新時代!!