五月から始まったいじめ防止キャンペーン、本日はその取り組みの一環として「いじめ加害者にならないために」をテーマに特別講演が行われました。
キャンペーンに先立ち、先月末締め切りでポスターの募集、いじめ防止標語の募集などが行われてきました。
この取り組みが始まってもうずいぶん経ちましたが、はじめの頃に比べポスターの質がとにかく高くなったものだなぁ、なんて実感します。各クラス2枚の提出が義務付けられていますが、何となくやっつけっぽい作品は一切なくなり、いずれもガチンコに表現を追求した作品、訴求性の高い作品が出そろいました。賞の設定はないのでさらっとテキトーに制作したっていいのに、そんなことが全くない。やらされてる感は本当にまったく見えない、真摯な姿勢でいじめ防止に取り組んでいこうという思いの感じられる作品ばかりです。
と、こんなところにも龍谷生のいいところが表れてるな、なんてちょっぴりホロり。みんなで本気でいじめをなくそうとしている空気なんです。
そして今日のいじめ防止の講演会。
お話しくださったのは弁護士の伊藤孝一先生。弁護士ってどんな仕事だと思いますか、との問いかけから始まった今日の講演、少し入り組んだ難しい問題、話題もありましたが、みんなそれぞれにいろいろと考えるところがあった様子。
以下、生徒の感想の一部を紹介。
今回の講演を聞いて、いじめと日本国憲法に深い関わりがあることを知りました。人権は誰しもがもっているのでそれを守ることが重要だと思います。いじめによる事件は、いじめをしている側が相手の気持ちを直接知ることができないために起こるものなので、表情や反応を見て事件に発展しないようにするべきだと思いました。もし自分の周りにそういう人がいたら話を聞いてあげたりするだけでもその人の助けになると思います!
IKさん1年女子
やはり、いじめはいけないものだと改めて思いました。特に、『無自覚』のいじめがとても怖いと思いました。人間が1人死んでいるのに、『覚えていない』と言ってしまえるのは何故なのだろうと、未だに理解しきれません。とても大事なことだと思うので、1人でもじっくり考えてみようと思います。講師の先生の話もとてもわかりやすくて、憲法の勉強にもなりました。講師の先生のお話で、憲法にも少し興味が湧いてきたので、調べてみたいと思います。具体例も交えてのお話だったので、理解しやすく、集中力が途切れることなく、最後まで聞くことができました。『いじめ』について改めて考える機会を下さった講師の先生には、本当に感謝したいです。
NT君1年男子
自分がいじめではないと思っていても、相手が嫌だと思うことであれば、いじめの対象となるということがわかった。 なので何をするにしても相手の立場になって考え、そして行動するということを忘れずに生活したい。 講座の中の一例として取り上げられていた「葬式ごっこ」は極めて悪質であり、やられた本人だけでなく聞いている側をも悲しくさせるものだった。 少なくとも自分の周りでは決してこのような悪事を起こさず、起きた場合には注意できる誠実な立場でありたい。
FN君1年男子
こうした感想を見ていると龍谷生たちのやさしさというか思いやりというか、心根の良さを本当に感じます。こんなにいい生徒たちに囲まれてこの仕事ができているなんて、幸せだなぁ、なんてまたホロリ。
さぁ龍谷生よ、健やかに、心優しく育て!!